MLBのオークランド・アスレチックスに移籍した藤浪晋太郎(ふじなみ・しんたろう)選手。
藤浪晋太郎選手は、再起をかけて挑んだメジャーでも制球難に陥り、先行きが不安視されています。
そんな藤浪晋太郎選手はなぜメジャーに行ったのでしょうか?
そこで今回の記事では、
・藤浪晋太郎が通用しない原因
・藤浪晋太郎の評価
の3つのポイントに沿って、藤浪晋太郎選手についてご紹介したいと思います。
藤浪晋太郎はなぜメジャーに?

藤浪晋太郎選手は、今季からポスティングシステムでアスレチックスへ移籍しており、1年契約で年俸は325万ドル(約4億3000万円)、阪神側への譲渡金は65万ドル(約8600万円)とされています。
藤浪晋太郎選手がメジャーに行った理由は、次の3つが考えられます。
・球団の事情があった
・大リーグ志向が強かった
●日本で上手くいってない
2022年9月頃のインタビューで藤浪晋太郎選手は、メジャー挑戦への決断について次のように話しています。
人を通じてですけど、『日本でうまくいっていないなら、ぜひアメリカで挑戦してみてほしい』という話をいただいたこともありました。武豊さんだったり、大野将平さんだったり、西村拳くんだったり…。世界で戦っている方がまわりにて、そういう方に刺激をうけたのもありますね。
引用元:日刊スポーツ
藤浪晋太郎選手は、成績が振るわず、2016年から6年連続で年俸がダウンしており、他の人からのアドバイスもあって、メジャー挑戦を決断したようです。
藤浪晋太郎選手は、ここ数年周囲の期待に応えようとしすぎてプレッシャーがかかり、逆に自信喪失になっている感じでした。
しかし、まだ期待度が低いアメリカでなら、逆にプレッシャーを感じることなく、自分らしく、持ち前の才能を発揮できると考えたのかも知れません。
●球団の事情があった
藤浪晋太郎選手は、深刻な不調に陥り、2016年7月に大量失点に激怒した金本監督の采配で161球を投げさせ、翌8月には初回に7失点でプロ最短で降板し、福留孝介さんに「やることやれ」と公開説教されています。

それでも藤浪晋太郎選手の素材は一級であるため、11球団からトレードの申し入れてが来たそうです。
しかし、球団側は「育成の失敗を晒したくない。アマチュア野球のスカウト活動に影響が出る」として拒否し続け、藤浪晋太郎選手は「それならメジャーに行かせてくれ」とぼやいていたと言います。
●大リーグ志向が強かった
藤浪晋太郎選手は兼ねてから大リーグ志向が強く、2018年、2019年はダルビッシュ有選手と自主トレを行っています。
その頃からメジャーのスカウトが視察に来るようになり、藤浪晋太郎選手が球団にメジャー挑戦を直訴していたとか。
球団側も「他球団で活躍されるよりもメジャーに出す方がいい」と方針転換もあって、ポスティングの話を取り合ってくれたそうです。
藤浪晋太郎が通用しない原因!

MLB移籍後、藤浪晋太郎選手の4月30日時点での成績は、先発として登板し、0勝4敗、防御率14.40と首脳陣の期待に応えていな状況となっています。
アスレチックスのコッツェー監督は、藤浪晋太郎選手が通用しない原因について「直球でストライクをとる自信がない」と分析しています。
直球に自信がないので、直球を投げる選択肢のある場面でも直球を投げない。その代わりにスプリットでストライクを取りにいっているが、相手は非常に良い打線。ストライクゾーンに入ってきた91マイル(約146キロ)のスプリットでも対応できる。このレベルでは通用しない。
引用元:日刊スポーツ
藤浪晋太郎選手は、阪神時代からイップスを疑われた制球難は払拭できておらず、投球に困ったら変化球でボールを置きにいってしまうのも、日本時代から変わっていないようです。
また、巨人でOBで元ヤクルト、西武監督の広岡達朗さんは「阪神時代の悪い癖が何も変わっていない。メジャーでの成功は難しい」と辛らつな意見を述べています。

出典元:NEWSポストセブン
阪神時代の藤波は、指導者に恵まれずにせっかくの素材を持て余していた。<中略>藤波のような大型の投手は、日本よりもメジャーの方が合っていて、もしかすれば大化けするかもとも期待していたが、何も変わっていない。日本ではストライクさえ入れば、球威で勝負できたが、メジャーではそれも難しい。今後、よほど劇的な変化をもって安定感を身につけなければ、成功は難しいだろう。まずはマイナーからやり直すべきだろう。
引用元:ronso
野球評論家の井口資仁氏もまた、藤浪晋太郎選手は「自分に勝ててない」という見解を示しています。

出典元:Full Count
藤波は対戦打者ではなく、自分に勝ててない感じがします。ストレートが抜けたり引っかかったり荒れてしまうので、腕と体が縦振りになって安定するフォークに頼る。首を振ってフォークを投げると、打者は待っていましたとばかりに打つ。こうした悪いパターンに自分で持ち込んでしまっているところがあります。<中略>ストレート自体は勢いもあるし、いいものを持っている。一番の問題は、本人が自信を持って投げられていないことでしょう。
引用元:Full Count
世間では藤浪晋太郎選手がメジャーで通用しないのは「制球難」や「体格」、「練習量不足」なども言われていましたが、精神面の弱さが制球難に繋がっているようです。
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藤浪晋太郎の評価がアップから急落!?

藤浪晋太郎選手は、球団首脳陣から「本当に彼は大谷翔平のライバルだったのか?」と言われているそうです。
藤浪晋太郎選手は、当初、新しい環境へ移籍することで潜在能力を開花させ、大谷翔平選手のライバルとして話題を呼んでいました。
また、『Number Web』の記事によると、2019年夏ごろメジャー関係者からは藤浪晋太郎選手の評価は高く、「あの上背と球速は魅力です。日本では良い起用をされていませんよね。それならぜひアメリカに譲って欲しいですよ」と話していたとか。
昨季で現役を終えた福留孝介さんは『す・またん!』で元阪神の鳥谷敬さんと対談し、藤浪晋太郎選手について、ニューヨーク・メッツに決まった千賀滉大選手以上の評価を口にしています。
福留孝介さんは、環境が変わることで上手く嚙み合った場合は、千賀滉大選手より藤浪晋太郎選手の方が活躍が期待できるし「化けるのは藤浪」と断言していました。
しかし、開幕から絶不調の藤浪晋太郎選手に対して、コッツェー監督は「もう一度評価し直して決める」と先発ローテーションのはく奪を示唆し、地元紙をはじめ各メディアでは「今季最悪の契約」と酷評しています。
シーズン前の期待の応えられなかった藤浪晋太郎選手は、先発ローテーションから外され、中継ぎへ配置転換されています。
初のリリーフ登板した藤浪晋太郎選手は、2回を2安打1失点、3奪三振、1四球とし、試合後にコッツェー監督は「素晴らし仕事をしたと思う。主に2球種を使っての投球で、我々が求めていたストライクゾーンへのピッチングができていた。リリーフでの登板は全体的に良かった」と高評価を与えています。
藤浪晋太郎選手がここから、立ち直ることを期待したいですね。
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いかがでしたでしょうか?
今後も益々話題となりそうな藤浪晋太郎選手を、引き続き注目していきたいと思います。