古海行子さんは、高松国際ピアノコンクールで、日本人として初めて優勝した天才ピアニストです。
5年に1度の大イベントの「ショパン国際ピアノコンクール2021」に出場し、 2次予選を通過した古海行子さんの演奏が素晴らしい!と、注目を集めました。
そんな古海行子さんの学歴経歴や先生はどんな人なのか、気になる人も多いと思います。
そこで今回の記事では、
・古海行子は昭和音楽大学在学中
・古海行子の指導者は誰?
の3つのポイントに沿って、古海行子さんの学歴や先生を、ご紹介したいと思います。
古海行子の出身高校はどこ?
古海行子さんは、神奈川県海老名市にある公立の神奈川県立海老名高等学校の出身です。
海老名高等学校の偏差値は61となっており、大学と短期大学の進学を合わせると、進学率8割の進学校です。
同校出身の有名人には、ミュージシャンでいきものがかりの吉岡聖恵さんや、宝塚歌劇団の雪輝れんやさんがいらっしゃいます。
古海行子さんは、神奈川県相模原市出身で、1998年生まれの今年23歳になります。
ピアノは6歳の時から習い始めています。
古海行子さんは、元々習いごとの一つとして、ヤマハ音楽教室に通っていたそうです。
小学1年生からは専門コースで、ピアノの勉強を始めています。
しかし、ピアノの練習はあまり好きではなく、友達と遊びたい気持ちの方が強かったため、ピアノの練習は言われてやっていたそうです。
中学3年生の時に、江口文子先生(後述しますね)と出会い、「何て音楽って素晴らしいんだ!」と、音楽に対する考え方が変わったと言います。
その頃から、ピアノを弾い続けたいと思い始めていて、最初からピアニストを目指していたわけではないそうですよ。
古海行子さんは、相模原市立東林中学時代から、昭和音楽大学付属ピアノアートアカデミーで研鑽を積んでいます。
高校3年生の時には、ポーランドで開かれた「ショパン国際ピアノコンクール」に出場しており、大きな刺激となったと語っています。
当時、古海行子さんは次のコメントを残しています。
世界のピアニストの演奏を聴いて、心から感動した。音楽は素晴らしなって。
引用元:カナロコ
続いては、古海行子さんの大学について、見ていきたいと思います。
古海行子は昭和音楽大学に在籍中
古海行子さんは、高校卒業後は、神奈川県川崎市にある私立の昭和音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ演奏科コースに進学し、同大学付属ピアノアートアカデミーにも所属しています。
2018年、大学3年生の時に、古海行子さんは、高松市内で行われた国内外の若手ピアニストが、4年に1度競う「高松国際ピアノコンクール」で、日本人で初めて優勝する、功績を残しています。
併せて、委嘱作品演奏者賞、香川県知事賞、高松市長賞、公益財団法人松平公益会長賞、公益財団法人高松市文化芸術財団理事長賞も受賞しています。
同コンクールは、9か国男女41名が参加し、3次審査まで突破できた5名が、本戦で瀬戸フィルハーモニー交響楽団と共演し、古海行子さんが栄冠を勝ち取りました。
出典元:高松国際ピアノコンクール
コンクールに向けて古海行子さんは、毎日8時間の練習をしてきたと言います。
受賞後、将来の夢について次のようにお話をされています。
クラシック音楽が今後ずっと残っていってほしい。絵画とは違って、楽譜から音は鳴らない。伝承なので、演奏者に委ねられている。自分が弾いたり、教えたりしながら。もっといいものをつくっていきたい。
引用元:カナロコ
現在、日本はもとより、ポーランド、イタリア、アメリカなど国外でも数多くのコンサートに出演したり、日本フィルハーモニー交響楽団をはじめ、多数のオーケストラと共演をしています。
さらに、古海行子さんは、日本コロムビアのOpus Oneレーベルより、CDデビューもしています。
2020年、2021年には、公益財団法人ロームミュージックファンデーションの奨学生にもなっています。
続いては、古海行子さんが師事する指導者について、見ていきたいと思います。
天才ピアニスト古海行子の指導者は誰?

古海行子さんは、中学3年生から江口文子先生に師事しています。
江口文子先生との出逢いのきっかけは、年末に昭和音楽大学が短期のアカデミーを開催していて、家も近いし、勉強になるだろうと、たまたま参加した時だそうです。
古海行子さんは、江口文子先生に出会ってから、「音楽の世界ってこんなに奥深いんだ。こんなにやれることがまだまだあるんだってことを知りました。」と語っています。
江口文子先生は、現在、昭和音楽大学教授ピアノ科主任、同付属音楽・バレエ教室室長、同付属ピアノアートアカデミー主任教授、いしかわミュージックアカデミー講師、全日本ピアノ指導者協会理事を務めています。
桐朋学園高校音楽科卒業を経て、桐朋学園大学ピアノ科に進学し、在学中に渡欧しています。
江口文子先生は、パリを中心に各国でリサイタルや、室内楽、オーケストラ共演、伴奏などで活動をしています。
その傍ら、国際的に活躍する数多くのピアニストの育成に務め、さらに、幅広い音楽普及啓蒙活動も行っています。
古海行子さんが、江口文子先生にレッスンについて、次のように述べています。
練習だけでなく勉強することも必要だということも痛感しましたし、生半可に好き勝手に弾いていいものではないのだなと思うようになりました。とはいえ、いざ演奏となったら、お客様にその時間、何かを感じてもらうということが何よりも大事。今も価値観の軸にあるのは先生の教えだなって、最近よく感じます。
引用元:ザ・フェニックスホール
15歳から現在までの8年間を江口文子先生に師事してきて、ピアノに対する姿勢に大きな影響を受けて来られたのが、よく伝わりますね。
いかがでしたでしょうか?
今後も活躍が期待される古海行子さんを、引き続き注目していきたいと思います。
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