選抜高等学校野球大会(春の甲子園)の出場校36校が決まりました。
中でも、専大松戸高校の最速151キロ右腕・平野大地(ひらの・だいち)選手に、注目が集まっています。
そんな平野大地選手の父親も野球選手だそうですね。
そこで今回の記事では、
・平野大地の中学時代
・平野大地のドラフトの評価
の3つのポイントに沿って、専大松戸高校の平野大地選手について、ご紹介したいと思います。
平野大地の父親は野球選手!?

平野大地選手の父親の名前は、平野勝広(44歳)さんです。
父親・平野勝広さんは、社会人野球の強豪である川鉄千葉(現・JFE東日本)でプレーしていた野球選手でした。
平野勝広さんは元竜ヶ崎シニア(茨城)の監督を務めていましたが、現在は退任し応援会会長をしています。
元野球経験者でもある平野勝広さんは、平野大地選手にユニークな特訓をしたそうです。
昨年夏の千葉大会前に、父親の前でただただ「よっしゃー!」と叫ぶ練習で、「ガッツポーズができなかったらガッツポーズの練習。10回言ってみろ」と平野大地さんに課したと言います。
父・平野勝広さんがこの練習をさせたかというと、平野大地選手が中学生の頃に「自分の長所は思いやりがあるところ」と答えたそうです。
それを聞いた平野勝弘さんは「勝負の世界になんて思いやりは必要ない。だから試合に出れないんだぞ」と言ってしまったとか。
そんなことから気合注入や根性論ではなく「先輩がいるから遠慮するんじゃなくて、先輩を抜く気持ちでやらないと結果は出ないよ」と諭したそうです。
特訓の成果からか平野大地選手は球速150キロを計測し、一気に2023年のドラフト候補に踊りでました。
また、平野大地選手の母・さやかさんも手料理で肉体強化に協力し、毎月体重1キロ増量を目標にし、2年間で約20キロ近くアップし、現在、182㎝・86㎏の逞しい体つきになることができました。
平野大地選手は「性格的に喜びを外に出せないタイプだったが、少しずつ出せるようになってきた。夏の大会から自身がついたからだと思う」と話しています。
平野大地の中学時代は取手シニア!

平野大地選手は稲敷市立新利根小学校の1年の時から『新利根エンゼルス』で野球を始め、4年生から『竜ケ崎リトルリーグ』に所属していました。
稲敷市立新利根中学校時代には学校の野球部ではなく、関東屈指の硬式野球チームの『取手シニア』で捕手として活躍。
平野大地選手が所属していた当時の、チームの成績は以下の通りです。
・リトルシニア全国選抜野球大会 2019年(3回戦)
・リトルシニア日本選手権大会 2019年(2回戦)
・ジャイアンツカップ 2019年(2回戦)
平野大地選手が中学時代に父親が監督を務めていた竜ヶ崎シニアではなく、取手シニア(茨城)に通ったのは、父・平野勝広さんが「親の野球だけではなくて、視野を広げて欲しかった」という思いからだとか。
平野大地選手は高校進学後から投手へ転向しており、転向を勧めたのは父・平野勝広さんで、中学時代は控えが長かったため「専松みたいな強豪校で野手としてやっていくのは厳しいんじゃないか」と心配がよぎったとか。
「ベンチ入り姿を見たかった」からと、平野大地選手が高校へ入学してすぐに、チーム内3、4番手でも可能性のある投手へ転向を提案したそうです。
平野大地選手は「持丸修一監督の下で野球を学ばせていただきたい。持丸監督を甲子園へ連れていきたい」と、竜ケ崎一高校、藤代高校、常総学院高校、専大松戸高校の4校で、甲子園へ導いた名監督がいる専大松戸へ進路を決めています。

平野大地選手は1年生の秋の予選から背番号15でベンチ入りし、2年生の夏の千葉大会で夏の大会デビューをしています。
2年生の秋の県大会で優勝を飾り、準決勝の市立船橋戦で自己最速151キロをマークしています。
2023年の選抜高校野球で全国デビューする平野大地選手は「大会最速を狙いたい。大阪桐蔭の前田選手や仙台育英の高橋選手、仁田選手のように全国の舞台に立ってるピッチャーに負けない投球をしたい」と抱負を語っています。
平野大地のドラフトの評価は?

平野大地選手の魅力は伸びのあるストレートで、最速151キロ、平均140キロ台を計測する出力の高さが特徴です。
変化球では110キロ台から120キロ強の縦横スライダーと、90キロ台から100キロ台のカーブ、その他フォークボールが持ち球です。
平野大地選手は制球のバラツキがみられ、与四四球が4前後と高く、四死球でランナーを貯めてしまうケースが見られますが、器用さを持ち合わせていることから、経験を積めば解消されるでしょう。
現在のスカウトのコメントは次の通りです。
・馬力がある。めちゃくちゃ楽しみ。来年の(ドラフト)上位候補に入ってくる選手だと思う。素材はピカイチ。【DeNA 吉見スカウト・2022年7月】
平野大地選手は2023年ドラフト戦線において、早くも「上位候補」と囁かれている逸材ですが、本人は「進路ですか?特にまだ考えていません。プロか大学か…。持丸監督と話し合ってからになります」とコメントしています。
いかがでしたでしょうか?
今後も益々の活躍が期待される平野大地選手を、引き続き注目していきたいと思います。