「東京2020パラリンピック」の開会式で演奏した、今注目のピアニストの紀平凱成(きへい・かいる)さん。
紀平凱成さんには自閉症の特性があり、これまでに聴覚過敏や視覚過敏など多くの困難に立ち向かってきました。
そんな紀平凱成さんを懸命にサポートする母親や父親はどんな人なのでしょうか?
そこで今回の記事では、
・紀平凱成の父親
・紀平凱成と紀平梨花
の3つのポイントに沿って、紀平凱成さんについてご紹介したいと思います。
紀平凱成の母親は音楽家!

紀平凱成さんの母親の名前は紀平由起子(きへい・ゆきこ)さんです。
母・由起子さんは、岐阜県出身で1971年生まれの52歳で、幼い頃から音楽に親しみ、大学卒業後はメーカーに勤務しながら、シンガーソングライターを目指していました。
紀平凱成さんの出産を機に子育てに専念し、凱成さんが小学生の時にボランティアで読み聞かせを始め、図書館司書の資格を取得しています。
現在は、ピアニストとして活躍する紀平凱成さんの音楽活動をサポートしています。
紀平凱成さんの両親はもともと音楽好きで、家にはドラムやギター、電子オルガンなどの楽器があり、気づくと紀平凱成さんは、母・由起子さんが弾いていたエレクトーンに触れ始めたそうです。
広告の下にコンテンツが続きます…。
そんな紀平凱成さんが小学1年生のときに「ピアノを弾く人になる」と言うのを聞いて、由起子さんはその夢に寄り添うことを決めたそうです。
母・由起子さんは、母目線のエッセイ『カイルが輝く場所へ』を出版しています。

その中には、紀平凱成さんが中学3年生の時に聴覚過敏が悪化し、外出もピアノの練習も困難な状況になり、由起子さん自身も体調を崩してしまい、全てに自信がなくなってキッチンで包丁を握りしめたこともあったと綴られています。
母・由起子さんは、今、紀平凱成さんが新人ピアニストとして始めれたのは、いくつもの幸運な出会いと周囲の多大なサポートがあったからと話しています。
広告の下にコンテンツが続きます…。
紀平凱成の父親はプロデューサー?

紀平凱成さんの父親の名前は紀平延久(きへい・のぶひさ)さんです。
父・延久さんは、三重県の出身で1964年生まれの59歳で、現在、NHKのエグゼクティブプロデューサーをしているそうです。
延久さんは、1987年(昭和62年)にNHKに入局し、岐阜局、福岡局を経て、三谷幸喜さん脚本の連続人形劇『新・三銃士』のチーフ・プロデューサーを務めていました。
そんな父・延久さんは、かつて、イギリスのロックバンド「Queen」のトリビュートバンド『KWEEN』のメンバーで、“ロジャーキヒラ”としてドラマーをしていたそうです。
KWEENは、1991年、Queenのボーカルのフレディー・マーキュリー死後に、Queenのファンのミュージシャン5名で結成されており、父・延久さんはその中の1人でした。
広告の下にコンテンツが続きます…。
KWEENは、本家のQueenにもその実力が認められ、日本国外からのメディアにも取り上げられるほどでしたが、メンバー脱退などで2009年頃に解散しています。
そんな父の元で育った紀平凱成さんは、物心ついたころから父親のマネをしてドラムを叩いていたそうです。
紀平凱成さんの症状が悪化した時に、父・延久さんは「感覚過敏に振り回されるのではなくて、カイルだって目標を持って取り組めば過敏のことも気にならなくなるかもしれない。まずは日本で受けれる国外のピアノ検定試験を受けさせてみたい」と提案したと言います。
こうして、紀平凱成さんはピンチを乗り切り、チャンスを掴むことができたそうです。
広告の下にコンテンツが続きます…。
紀平凱成と紀平梨花は兄弟なの!?

紀平凱成さんを検索すると、「紀平凱成 紀平梨花」というキーワードが出るため、フィギュアスケートの紀平梨花さんと兄弟なのか気になって調べる人が多いようです。

同じ「紀平」という苗字ですが、紀平凱成さんと紀平梨花さんは兄弟でも、親戚でもありませんでした。
紀平凱成さんの出身は福岡県で母親は由起子さん、紀平梨花さんの出身は兵庫県で母親は実香さんです。
紀平凱成さんの家族構成は、父親と母親の3人家族で一人っ子ですので、紀平梨花さんとは血縁関係はありませんでした。
2人は1歳違いで「紀平」という珍しい名前なので、兄弟かな?と思われたのでしょうね。
いかがでしたでしょうか?
今後も益々話題となりそうな紀平凱成さんを、引き続き注目していきたいと思います。