北京オリンピックのスノーボード女子パラレル大回転で、雪の降らない静岡県掛川市出身の三木つばきさんが出場しています。
三木つばきさんは、直前の12月のワールドカップでパラレル大回転で4位になり、北京オリンピックではメダルが期待されている、若手のホープです。
そんな三木つばきさんはどんな選手なのか、気になる人も多いと思います。
そこで今回の記事では、
・三木つばきの中学・高校
・三木つばきの父親・母親
の3つのポイントに沿って、三木つばきさんのプロフィール・学校・父親母親について、ご紹介したいと思います。
目次/もくじ
三木つばきのwikiプロフ!
親元を離れて練習
出典元:Instagram@plus3camelia
三木つばきさんは、静岡県掛川市の出身で、2003年6月1日生まれの現在18歳です。
三木つばきさんは、元JSBAテクニカル選手権優勝者の父親の影響を受けて、4歳の時「お父さん、今年からスノーボードをやりたい!」と言って、スノーボードを初めています。
出典元:BGF
三木つばきさんは、最初は急な斜面を滑る事がとても怖かったけど、直ぐに慣れてスピード感を楽しめるようになったと言います。
8歳の時に、スノーボード界のレジェンドで知られる、フランス出身のマチュー・ボゼットさんと出会い、大きな夢が芽生えたと言います。
三木つばきさんは、その当時のことを次のように話しています。
私も世界で1番早く滑る人になりたいなって純粋に思って。『私、世界で一番早く滑れるようになりたい』って両親に言いましたね。
NHK
その夢を叶えるために父親は、「9歳から3カ月間親元離れて、長野県にこもれたらやっていいよ」と提案しています。
それから三木つばきさんは、冬になると雪山での練習をスタートさせています。
三木つばきさんは当時の様子を次のように話しています。
長野に拠点を移して、1人で4カ月ほど山籠もりをして滑っています。小学3年生から(親の元を)離れて、一時期寮に入っていた時もありましたし、ホームステイして家事を手伝いながら滑りにいくということもしていた。当時は寂しかったんですけど、だいぶ慣れてきて大丈夫になってきました。
NHK
三木つばきさんは、食事や洗濯など身の回りの事を全部1人でこなし、多い時は週6日、1日に最大6時間の滑り込みをしてきたと言います。
史上最年少のプロ
出典元:Instagram@plus3camelia
こうして実力をつけてきた三木つばきさんは、小学6年生でプロ登録をし、史上最年少のアルペンプロスノーボーダーになっています。
小学6年生の時には、全日本ジュニア選手権小学生の部で優勝した後、プロ1年目でPSAアジアプロランキングで3位となり、三木つばきさんはルーキーオブザイヤー賞を受賞しています。
その後も国内外で活躍してきた三木つばきさんは、14歳の時にSAJナショナルチーム強化指定ユースに選抜にされ、プロからは引退をしています。
2017-2018年シーズンでは、ヨーロッパ各国を転戦するアルペ・アドリアシリーズで、シリーズチャンピオンとなっています。
2019年1月に三木つばきさんは、史上最年少(15歳)で日本代表(Snow Japan)に選出されており、スノーボードワールドカップに初出場と、全日本選手権でも史上最年少で優勝を果たしています。
出典元:Instagram@plus3camelia
2019-2020年シーズンでは、世界ジュニア選手権で大回転と回転の両方で準優勝をしており、世界から注目を集めるようになります。
そして、三木つばきさんは、2020-2021年シーズンにFISランキング7位(アジア人トップ)となり、ワールドカップでは自己最高位4位を達成しています。
2022年1月19日に、三木つばきさんは北京オリンピックの日本代表が内定しています。
三木つばきの出身中学と高校は?
三木つばきの出身中学
三木つばきさんの出身中学は、静岡県掛川市にある公立校の、掛川市立桜が丘中学校です。

掛川市の西北に位置する桜が丘中学校は、桜木地区とバラの産地として全国的に有名な和田岡地区からなり、その両方の地名を合わせて桜が丘中学校と名付けられました。
三木つばきさんは、中学2年生から地元掛川市の『輝くかけがわ応援大使』に任命され、掛川市の魅力を国内外に発信に務めています。
出典元:掛川市
小学4年生から冬場の山籠もりをしてきた三木つばきさんは、中学時代も同様で、冬のシーズンは殆んど学校に行けなかったとか。
そのため、夏場に集中して秋冬の分まで勉強を進めて冬は山に籠り、海外遠征の期間は先生から与えらえた問題集やプリントをこなしていたそうです。
それでも、シーズンが終わって久しぶりに学校に行くと、勉強が難しいなと感じたと言います。
高校に行けばもっと学業と競技との両立が難しくなるため、高校は通信制を考えていると当時語っています。
中学時代に「将来の夢は何ですか?」と質問された三木つばきさんは、
アイスを食べることが好きなので、小さい頃はオリンピックに出場して、アイスのCMに出演することが夢でした(笑)
BGF
でも、今では2022年の北京五輪で金メダルを獲得することが将来の夢であり、目標です。
と、答えています。
続いては、三木つばきさんが現在在籍している高校を、見ていきたいと思います。
三木つばきの高校
三木つばきさんが在籍している高校は、熊本県天草市御所浦町に本校が置かれている、広域通信制・単位制高校の勇志国際高等学校普通科トップアスリートコースです。

勇志国際高等学校は、2005年4月に2002年3月に廃校となった、御所浦町立牧島小学校の校舎と敷地を利用して開校しています。
学校法人青叡舎学院が運営しており、全国各地に提携校を設け、日本で唯一イルカを飼育していたことで有名です。
先述の通り、高校に進学してからも数々の大会で素晴らしい成績を残している三木つばきさんが、練習以外で続けてきたことがあります。
出典元:NHK
それは「スノーボードノート」と言い、大会で優勝したアスリートに直接「世界一になるためには何が必要なのか」を聞き、ノートに書いてもらったり、自分で訳して書き留めてきたそうです。
今トップにいる選手たちがどうしてトップにいるのか。居続けることができるのか純粋に知りたかったというのもありますし、彼らが気をつけている事って何だろうというのをトップとかけ離れた頃から知りたかった。
NHK
と三木つばきさんが話しています。
数々のアスリートの言葉の中で一番好きなのが、ワールドカップで優勝経験もあるドイツのラモーナ選手の「Stay Strong(強くあり続けろ)」だと言います。
この言葉について、三木つばきさんが次のように話しています。
『強くあり続けろ』。それにつきるなって。勝負を仕掛けていかないと優勝できるかどうか分からないところにいるんじゃなくて、ちゃんと自分の滑りを安定にしたら優勝できるっていうぐらい、そういう強さを手にいれていきたい。
NHK
さらに、三木つばきさんは、「沢山の人に応援してもらって、その一番は両親なので、金メダルを家に持って帰りたいですね」と抱負を述べています。
続いては、これまで三木つばきさんをサポートしてきた父親と母親について、見ていきたいと思います。
三木つばきの父親母親はどんな人?
出典元:Instagram@plus3camelia
三木つばきさんの父親は三木浩二(みき・こうじ)さん、母親は三木志保子(みき・しほこ)さんです。
父親の浩二さんは、スノーボードの元日本チャンピオンとして有名な方です。
三木つばきさんが9歳の時に「オリンピックを目指して真剣にやりたい」と言った後、冬場の山籠もりを提案した浩二さんは、その3カ月間は学校を休むため、学校側は教育委員会に何度も掛け合ったと言います。
父・浩二さんと当時のことを次のように話しています。
周囲から色々言われましたけど、本当に五輪を目指すならそこまでやらないと。泣いて途中で帰ってくると思ったけど、よく歯を食いしばってやり通した。
スポーツ報知
毎年、「こういう課題をクリアしないと続けられないよ」と三木つばきさんにプレッシャーを与えてきた浩二さんが出した課題が、「小学6年生までにプロになりなさい」だったそうです。
しかし、三木つばきさんがプロを目指すことには反対だったと、母・志保子さんが話しています。
最初は不安。(夫がスノーボード大会で)日本一になっても食べていけなかったので。それを追いかけるといっても(将来)生活ができるかなという不安があって、やっぱり反対はしていた。
ABEMA TIMES
その課題を11歳でクリアした三木つばきさんを、バランスの取れた食事や送り迎えなど、全力でサポートをしています。
★スノーボード女子日本代表選手については、コチラの記事をご覧下さい。
いかがでしたでしょうか?
北京オリンピックで三木つばきさんがどんな活躍を見せてくれるのか、引き続き注目していきたいと思います。