昨夏、春夏通じて東北勢の甲子園初優勝を飾った仙台育英高校。
その仙台育英高校の主力投手である仁田陽翔(にた・はると)選手は、最速147キロの直球を持ち、プロから注目されている存在です。
そんな仁田陽翔選手は、ロッテの佐々木朗希選手と同郷だそうですね。
そこで今回の記事では、
・仁田陽翔の中学時代
・仁田陽翔のドラフト
の3つのポイントに沿って、仁田陽翔選手についてご紹介したいと思います。
仁田陽翔は佐々木朗希と同郷!?

仁田陽翔選手は、佐々木朗希選手が東日本大震災後、日本を代表する投手になる礎を作った岩手県大船渡市の出身です。
同じ大船渡で育った仁田陽翔選手は、猪川小学校の3年生の時から『猪川野球クラブ』で野球を始め、大船渡市立第一中学校では軟式野球部に所属しており、4歳上の佐々木朗希選手を同じ道を辿っています。
2011年3月11日に東日本大震災が起きた瞬間、5歳だった仁田陽翔選手は、大船渡市内のスーパーで母の美千子さんと被災しています。
スーパーの店内の床が波立つ中で、母・美千子さんは買い物かごを投げ出し、仁田陽翔選手を抱えて駐車場へ避難し、家族も無事だったそうです。
当時、小学3年生だった兄・恒輝さんが所属していた『猪川野球クラブ』に、陸前高田市で被災し転居してきた佐々木朗希選手が入団しています。

出典元:NHK
佐々木朗希選手は、仁田陽翔選手の実家にも遊びに来るような、仲の良い関係だったそうです。
仁田陽翔選手にとって佐々木朗希選手は憧れの存在で、「自分もそういう選手になれるように」と目標にしていると言います。
★佐々木朗希選手の幼少期に関する記事は、こちらをご覧ください。
★好きな時に好きな場所でスポーツがお楽しみいただけるスポーツチャンネル★

仁田陽翔の中学時代の成績は?

仁田陽翔選手の中学時代は、大船渡市立第一中学校の軟式野球部でプレーしていました。
中学2年生の秋の岩手県大会では、ベスト4の成績を残しています。
さらに、中学3年生の時には、中学軟式岩手県選抜の「オール気仙」に選出されており、中学生KB野球選手権大会に出場しています。
仁田陽翔選手は当時から最速136キロを誇り、「東日本ナンバーワン左腕」と呼ばれていました。
地元の大船渡を離れ、仙台育英高校へ進学した仁田陽翔選手は、1年生の春から背番号19でベンチ入りし、直球の最速を145キロに伸ばすと、2年生の春の大会で東北デビュー。
続く、2年生の夏の県大会はケガで欠場していますが、甲子園本大会で夏の大会に初出場し、東北勢初の日本一に貢献しています。
仁田陽翔はドラフト候補選手!

仁田陽翔選手は、角度のある直球とキレのある変化球のコンビネーションが売りの、チーム最速のサウスポーです。
奪三振能力が高く、2年生春に行われた大学生との練習試合では、9連続17K、9回4安打0封の快投を演じています。
今年3月の神戸弘陵との練習試合で先発した仁田陽翔選手は、7回を123球で1安打無失点で、146キロの直球と鋭いスライダーを軸に、5連続を含む13Kを奪っています。
この日視察に来ていた楽天の愛敬尚史アマスカウトマネージャーは、次のように高評価しています。
真っすぐが強いしスライダーも切れる。ポテンシャルが高いので非常に楽しみ。三振が取れる左投手は少ない。(昨年に比べて)カウントが苦しくなっても粘れるようになった。狙って三振が取れるようになってきましたね。
引用元:スポニチアネックス
多彩な球種で三振を取る。そういう投手は結構いるんです。でも、真っすぐとスライダーの2球種で三振を取れる選手はなかなかいない。そこはやっぱり魅力ですよ。これで上の舞台(大学、社会人、プロ)でさらに何かを覚えたら…と思っちゃいますね。
夏春連覇をかけて2度目の甲子園に挑む仁田陽翔選手は、「調子が上がってきている。選抜ではもっと良い投球を頑張ります。去年の夏とは気持ちも技術も全然変わった」とコメントしています。
いかがでしたでしょうか?
今後も益々話題となりそうな仁田陽翔選手を、引き続き注目していきたいと思います。