井岡一翔さんも所属す志成ジムから、プロ転向を発表した堤駿斗(つつみ・はやと)さん。
堤駿斗さんは、高校時代に世界ユース選手権フライ級を制覇し、高校6冠を達成した実力の持ち主です。
そんな堤駿斗さんは、これまでにどこでボクシングに取り組んできたのか、気になる人も多いと思います。
そこで今回の記事では、
・堤駿斗の兄弟
・堤駿斗の父親・母親
の3つのポイントに沿って、堤駿斗さんについて、ご紹介したいと思います。
堤駿斗の出身高校と大学!
堤駿斗の出身高校
堤駿斗さんの出身高校は、千葉県習志野市東習志野にある男女共学の公立高校の、習志野市立習志野高等学校です。

習志野市立習志野高等学校は、1957年に初代市長の白鳥義三郎氏の指導のもと、創設されました。
習志野高等学校の偏差値は50~56となっており、全日制と定時制課程にそれぞれ、普通科と商業科の2学科が設けられている進学校で、殆んどの学生が進学します。
部活動も盛んで、サッカー、ボクシング、バレーボールは強豪校として知られ、吹奏楽部は特に有名で、全国での歴代優勝回数もトップクラスを誇っています。
習志野高等学校出身の有名人には、元プロ野球選手の掛布雅之さんや、プロボクサーの岩佐亮佑さんや粟生隆寛さんらをはじめ、多くのスポーツ選手やタレントがいます。
堤駿斗さんは、最初は極真空手をしており、幼少期には何度か国際大会の経験があるそうです。
そして、「格闘技でご飯を食べていきたい」からと、小学5年生の時にボクシングとキックボクシングに転向しています。
那須川天心さんとは同じ『本多ボクシングジム』で、一緒に練習した幼馴染だそうですね。
そして、堤駿斗さんは中学2年生からボクシングに専念し、中学時代はU-15、アンダージュニア、全日本アンダージュニア王座決定戦などで全国制覇をしています。
出典元:日刊スポーツ
習志野高等学校時代の経歴は華やかで、2016年の世界ユース選手権金メダルをはじめ、インターハイ(2年・3年)、国体(1年・3年)、選抜大会(1年・2年)の高校6冠を達成しています。
しかし、高校入学直後は、同世代の選手に勝てなくなった時期があり、すごく落ち込んだこともあるとか。
そんな時、魔裟斗さんの「継続は力なり」という言葉を思い出したそうです。
それからは、「自分にボクシングの才能はないから、できるようになるまで時間をかけて練習する」と、反復練習を繰り返し、自分を奮起させてきたと言います。
堤駿斗さんは、2017年に全日本選手権では井上尚弥選手以来の、高校生チャンピオンとなっており、井上尚弥2世と呼ばれています。
出典元:Boxing News
堤駿斗さんはエリート街道を進んできたように思われがちですが、本人はエリートという言葉はしっくりこないそうです。
高校に入学するまでは、うまくいかないことの方が多かったので。連勝したかと思えば、ふと負けたり…。自分ではそこまで注目される選手ではないと思っていました。気持ちは少し複雑でした。
引用元:A-port
こう話す堤駿斗さんは、周囲の評価に浮かれることなく、家でもジムでも人一倍練習を重ねてきたそうです。
堤駿斗の出身大学
堤駿斗さんの出身大学は、東京都文京区城山にある私立大学の、東洋大学経営学部会計ファイナンス学科です。
出典元:四谷学院
東洋大学は、1887年に教育家・井上円了によって創設された「哲学館」が前身となっており、1906年に現在の校名に改称されています。
東洋大学経営学部の偏差値は52.5~57.5となっており、大学内には4カ所キャンパスと11学部が設けられています。
東洋大学出身の有名人には、俳優の高橋光臣さんや西村まさ彦さん、声優の鈴木賢さん、プロボクサーの村田諒太さんらをはじめ、多くのタレントやスポーツ選手、文化人がいます。
東洋大学のボクシング部は1961年に創部され、関東大学ボクシングリーグの1部リーグに所属しています。
2012年のロンドンオリンピックでは日本代表選手に2名、2021年の世界選手権の日本代表選手に5名を輩出しています。
堤駿斗さんは、2019年のコンスタンチン・コロトコフ記念国際トーナメント57㎏級で金メダルを獲得し、MVPも受賞しています。
また同年の全日本選手権57㎏級でも優勝を果たしており、堤駿斗さんはアマチュア13冠となっています。
しかし、2020年3月の東京五輪アジア・オセアニア予選57kg級に出場した堤駿斗さんですが、1回戦で敗退しオリンピック出場は出来ませんでした。
大学ラストイヤーとなる2021年の11月に行われた、AIBA世界ボクシング選手権60㎏級に出場しましたが、3回戦でロシア選手に判定負けをしています。
そして、大学卒業後、2022年4月13日に志成ボクシングジムに入門し、プロ転向を次のように発表しています。
小学5年生からボクシングを始めて、プロで世界王者になるのが夢だった。世界王者になるのは大前提で、ボクシングの良さをしっかり知ってもらえる『魅せる』試合をしたい
引用元:日刊スポーツ
そして、堤駿斗さんは2022年4月26日のプロテストを受験し合格、井上尚弥さんらが特例で認められたA級(8回戦以上)でのプロデビューが濃厚となりました。
出典元:スポニチ
プロテストを担当したJBCのベテラン役員は、「ロマチェンコみたいだ。逸材です。」と、元3階級制覇王者・ワシル・ロマチェンコの名前を挙げ、堤駿斗さんを絶賛しています。
堤駿斗さんのデビュー戦は、フェザー級で6月~8月に計画されています。
★井上尚弥さんに関する記事は、こちらをご覧下さい。
続いては、堤駿斗さんの兄弟について、見てみたいと思います。
堤駿斗の兄弟もボクサー!?
出典元:audee
堤駿斗さんは3人兄弟の2番目です。
本人:駿斗(はやと)さん
弟:麗斗(れいと)さん
堤駿斗さんの三兄弟全員がボクシング選手です。
堤駿斗の兄
出典元:FACEBOOK@堤勇斗
堤駿斗さんは、先にボクシングを始めていた兄・勇斗さんの練習を見学し、興味が湧いたのをきっかけにボクシングを始めています。
兄・勇斗さんは、千葉県立犢橋高等学校へ進学しますが、高校がボクシングの試合出場を許可しなかったため、高校時代はインターハイなどの大会に出れなかったそうです。
それでも、勇斗さんは2人の弟と一緒に、本多ボクシングジムに通っていたようです。
勇斗さんは、アマチュア経験がないまま、全国から優秀な選手が集まる、拓殖大学ボクシング部へ入部し、雑草がエリートに立ち向かう試練を乗り越えながら、4年間全うしています。
現在、勇斗さんは社会人となり、兄弟の活躍を応援しているようですね。
堤駿斗の弟
出典元:Instagram@tsutsumi_reito
三男の堤麗斗さんは、兄・駿斗さんの影響を受けて、小学5年生からボクシングを始めています。
麗斗さんは早くから頭角を現し、U-15全国大会では4年連続優勝の快挙を成し遂げています。
高校は兄・駿斗さんと同じ習志野高等学校へ進学し、1年次にインターハイ・国体・全国高校選抜優勝、2年次はインターハイ・国体を連覇し、高校5冠を達成しています。
さらに、2019年には駿斗さんも優勝した『アジアユース選手権』で、金メダルを獲得しました。
高校3年次はコロナ禍の影響で、全ての大会が中止となりました。
麗斗さんは大学も駿斗さんと同じ東洋大学へ進み、1年生の時は4年生の兄・駿斗さんと一緒にボクシング部で活動しています。
出典元:Instagram@tsutsumi_hayato
大学入学直後の2021年5月に、世界ユース選手権ライト級で、麗斗さんは金メダルを獲得しています。
堤麗斗さんは、2024年のパリオリンピックで、金メダル獲得を目標にしています。
堤駿斗の父親母親はどんな人?
出典元:Sportsnavi
堤駿斗さんの父親の名前は、堤直樹(つつみ・なおき)さんです。
父・直樹さんはボクシングは未経験で、野球経験者だそうです。
直樹さんは3人の子供たちが、思う存分トレーニングができるようにと、自宅にトレーニングルームを作り、練習メニューも考案してきたとか。
直樹さんはボクシング未経験にもかかわらず、一緒に研究を重ね、対戦相手のクセや弱点を分析して、アドバイスもしてくれるそうです。
駿斗さんは父・直樹さんが選手生命を長くするために、貴重な助言をしてくれたと言います。
それは、「まず、パンチをもらわないこと」で、駿斗さんはパンチを受けて打つのではなく、かわして打つことをずっと心掛けてきたそうです。
ディフェンスに定評のある堤駿斗さんのスタイルを作ったのは、父・直樹さんの教えが大きく影響していると言えます。
堤駿斗さんの母親の名前は、堤純子(つつみ・じゅんこ)さんです。
画像を見ると優しそうで綺麗な方ですね。
3人の息子がボクシングに取り組む中で、純子さんの役割はとても大きいです。
精神的なサポートと、ボクシングに欠かせない減量食。
母・純子さんも独学で、栄養管理を学んだそうですよ。
駿斗さんは、「父親をはじめとする家族の支えは、技術面でも精神面でも大きな力になっています。」と話しています。
いかがでしたでしょうか?
今後も益々の活躍が期待される堤駿斗さんを、引き続き注目していきたいと思います。