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知床半島沖で事故を起こした観光船『KAZU1』を運営する、運航会社「知床遊覧船」の社長・桂田精一(かつらだ・せいいち)氏。
桂田精一氏が事故から5日後の27日に、乗客の家族に向けて説明会を開催しましたが、責任感の乏しい対応に批判を浴びています。
そんな桂田精一氏は元々陶芸家だったそうで、これまでどんな経歴だったのか、気になる人も多いと思います。
そこで今回の記事では、
・知床遊覧船の桂田社長のブラック経営
・知床遊覧船の桂田社長と小山昇との関係
知床遊覧船の桂田社長の経歴は元陶芸家!
出典元:北海道新聞
知床で事故を起こした観光船『KAZU1』を運営していたのは、『有限会社知床遊覧船』です。
そこの会社社長を務める桂田精一氏は、北海道網走南ケ丘高校を卒業後、茨城県の工業技術センターで陶芸を学び、都内大手企業から支援を受け、後に東京のデパートで個展も開くような、陶芸家として活動していました。
桂田精一氏は、40歳過ぎに稼業を継ぐために斜里町へ戻ってきました。
桂田精一氏は地元斜里町に代々伝わる家の出で、父親はホテルチェーン『しれとこ村』グループの元会長の桂田鉄三氏で、同町の町議も長年務めた地元の名士です。
桂田精一氏は、父・鉄三氏の旅館業を引き継ぎ、2015年4月に『国民宿舎桂田』などを運営する『しれとこ村』の社長に就任しました。
翌年の2016年に仙台の社長が高齢となったため、売りに出していた「知床遊覧船」を、事務所や船を丸ごと四千万円で買収しています。
桂田精一氏は多角化経営に乗り出し、会社も黒字化していたそうです。
出典元:スポニチ
しかし、その裏ではコスト削減のために、強引な切りつめを行っていたと言われています。
次では、桂田精一氏はブラック経営だと言われる理由を、見てみたいと思います。
知床遊覧船の桂田社長はブラック経営⁉
出典元:スポニチ
元陶芸家の経営の素人から脱却し、「やり手社長」と目されるようになった桂田精一氏ですが、買収直後から「知床遊覧船」では内紛が起きています。
桂田精一氏は旅館業はプロでも、「天気図が読める」というもののその程度で、海に関してはド素人と言われています。
多くの人の命を預かる遊覧船の出港を判断するために、十分な知識や経験があるのかは疑わしいそうです。
海が時化ていても、利益を優先するために「いいから船を出せ!」と指示していたとか。
それに反発した熟練の船員は全員辞めてしまい、仕方なく経験の浅いスタッフを雇い直しています。
今回、事故を起こした『KAZU1』の船長・豊田徳幸氏の能力も疑問視されています。
豊田徳幸氏はが「知床遊覧船」に入社したのは2年ほど前で、以前は「日本水陸両用車協会」という団体で働いており、水上バスなどの操縦経験はあるものの、操船経験は浅かったそうです。
出典元:Facebook@豊田徳幸
通常は、船の操船技術が一人前になるのに、3年はかかると言われていますが、桂田精一氏は「センスがある」と豊田徳幸氏を持ち上げ、1年程の経験で船長を任せ、一人で2隻を担当させていました。
知床沖の荒れることの多い海で、船を操舵した経験は皆無だったと言います。
豊田徳幸氏は寡黙で真面目な人柄だったそうですが、社長の要求を断れず悩んでいたのか、自身のFacebookで『ブラック企業で右往左往です』と投稿(現在削除されています)していたとか。
豊田徳幸氏は、2021年6月に出港後間もなく浅瀬に乗り上げ船が座礁し、2022年1月に業務上過失往来危険容疑で書類送検されています。
また、『KAZU1』は40年前に製造されたもので、波の穏やかな瀬戸内海の平水区域で使うための船として造られており、波の荒い知床で使うという判断も疑問視されています。
通例では、小型観光船はゴールデンウィークから就航しますが、「知床遊覧船」だけが1週間近く前倒ししたのは利益を優先で、天候や安全を無視した結果、今回の大惨事につながってしまいました。
知床遊覧船の桂田社長と小山昇との関係は?
出典元:エヌエヌ生命保険
実業家・小山昇氏
稼業を継いだ元陶芸家の桂田精一氏が、一大ホテルチェーンを担う経営者になりえたのは、経営コンサルタントの小山昇氏の存在があります。
2022年4月27日の午前中まで掲載されていた、『ダイヤモンド・オンライン』の記事で、小山昇氏による記事『なぜ、世界遺産知床の「赤字旅館」はあっというまに黒字になったのか?』が、波紋を呼びました。
小山昇氏は株式会社武蔵野の代表取締役で、中小企業のコンサルタント業務と、ダスキンのフランチャイズ事業を行う実業家です。
記事の内容によると、桂田精一氏は小山昇氏の会社が展開する、『経営サポート』というコンサルティングを受けていたそうです。
桂田精一氏は、小山昇氏が開催する経営セミナーに頻繁に参加し、はたから見ると師匠と弟子のようで、頼り切っているようだったとか。
小山昇氏は記事で桂田精一氏について、「元陶芸家で、突然ホテル経営を任され、右も左も分からないド素人」とし、何も分からないから、小山昇氏にアドバイスされたことは「ハイ」「喜んで」と、すぐに実行していたとコメントしています。
さらに、「知床観光船」が売りに出た時、小山昇氏「値切ってはダメ!言い値で買いなさい」と指導したそうです。
その他にも、世界遺産の中にあるホテルが売りに出た際も、「買いなさい。自然に溶け込む外壁にしなさい」と指示すると、赤字の会社があっという間に黒字に転じたそうです。
小山昇氏が社長を務める株式会社武蔵野は、「18年連続増収」を謳っており、小山昇氏が編み出した「儲かる仕組み」を会員企業に指南しています。
これまでに経営指導を受けた750社のうち、400社以上が過去最高収益を達成しているそうです。
小山昇氏は、遊覧船の買収に関してはアドバイスをしていますが、あくまでも安全面を考慮するように促し、ベテラン船長の退職に関しては、一切かかわっていないとコメントしています。
有限会社知床遊覧船の経営は、桂田精一氏の独断で暴走していたようで、小山昇氏は今回の事故には関係ないようですね。
★桂田精一社長の父親に関する記事は、こちらをご覧下さい。
★桂田精一社長の嫁に関する記事は、こちらをご覧下さい。
★『KAZU Ⅰ』の船長・豊田徳幸さんに関する記事は、こちらをご覧下さい。
いかがでしたでしょうか?
今後もまだまだ話題となりそうな桂田精一氏を、引き続き注目していきたいと思います。